荒野ノヒカリ
2013年 10月 30日
先日 荒野ノヒカリ という名のアートイベントを見てきました。
旧国鉄中央本線廃線跡、
誰からも忘れ去られていた レンガづくりのトンネル群。
普段は入れない、特別公開のトンネル空間(近代化産業遺産)での現代アート展です。
こんなんとか。
ただ、正直な感想を申しますと
アート云々 というより、
朽ちかけてなお、堂々たるトンネルの存在感と
その人造物に覆いかぶさり 侵食するかのような植物のパワーが
圧倒的でした。
南の島で見た ガジュマルやサキシマスオウを思わせるような
巨大もみじ。
もみじでこんなに大きいのは、はじめて見ました。
私のウデでは、あの迫力をお届けできないのが 残念すぎる…
紅葉には まだ早かったのですが、
この樹が色づいて、真っ赤な天井になったら
さぞかし見事だろうな と思います。
このほかにも 変な形のこぶのある樹とか
変な曲がりくねり方をしてる 藤ヅルとか
多種多彩な植物や虫たち。
先に行った友人の言葉
「自然に勝るアートなし」
もんのすごく納得しました。
この愛岐トンネル群は、
2006年に市民の手で発見されるまで約半世紀の間、
人々の記憶から消え去っていたそうです。
その埋もれたトンネルを、鬱蒼とした藪を切り裂き 道なき路を作り、
こうやって観光客を呼べるまでにするには、
そりゃもう たいへんな時間と労力が費やされたことと思います。
このトンネル群を管理されているNPOの方々は、
自分達で掃った竹で 自分達で作った庵で、囲炉裏に薪をくべながら
「老人のお遊びですよ」 と、笑っておられました。
その、ひとの手の凄さにもまた、圧倒されました。
このトンネル郡は、来月また公開されるみたいです。
2013年11/22(金)~ 27(水) 午前 9時~午後3時
きっと 紅葉も見ごろ、
時間作って、なんとか足を運びたいと思っています。
ちなみに、このトンネルの中でもらった「あなたに贈るひとこと」という紙片。
私のは、
The apple that you will one day eat is growing on a tree now in a farm somewhere.
(あなたの食べるリンゴが 今 どこかで実っている。)
好きに解釈して、
勝手に励みにしようと思っています(笑)
by puhara
| 2013-10-30 23:57
| おさんぽ雑記
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